2017.10.14 Saturday

オットー・ネーベル展 / Bunkamura ザ・ミュージアム

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     Bunkamura ザ・ミュージアムオットー・ネーベル展を見に行ってきた。

     

     


     今まで全然意識したことがない画家だったのだが、街で見かけた↑の絵のポスターがとても気になっていて、開催したばかりで人出が多いかなと思いつつ行ってみた。と、まだテレビで報道等していないせいか、ぼちぼちの客入りで、結構ゆっくりと落ち着いて見ることができてラッキー!

     

     ネーベル自体は全くといって知らない画家だったが、パウル・クレーワシリー・カンディンスキーなど有名どころと深い親交があったことなどもわかり、一気に彼のことを身近に感じることができた。

     

     作品に関しては、私としてはどちらかというと気に入ったのは、若い頃や初期・中期の作品。2枚のパレットという作品では、色彩と直線・曲線の組み合わせのセンスの良さが感じられた。また、曲線、直線とも迷いの無いタッチで気持ちよく流れるようにすっと引かれているように感じられ、改めて、好みの線とか形いうのがあるのだなと、自己認識を新たにした。

     

     さらに、「建築的景観」、「大聖堂とカテドラル」、「イタリアの色彩」辺りの作品では、三角や四角、丸といったシンプルな形を組み合わせて描かれた建物と風景の作品群に目を奪われた。特に、イタリア旅行の際に、各都市の空気から感じられる色を収集した「イタリアのカラーアトラス(色彩地図帳)」は、いろんな色の収集でありながら、それ自体が十分に絵画として魅力的で、思わずうっとり。。。また、その後の作品では、何層にも色を重ねて複雑な色を表現しようとする探求心に好感を覚えた。

     

     最後の方の作品は、さらに抽象度が増してきて、もはや文字のようになってきてしまい、私としては、展覧会の後半に進むに従い、徐々に作品への関心が薄れて行ってしまったのだが、ネーベルという作家が、時とともに様々な変化を遂げていったのをたどることができ、その点では大変興味深かった。


     いずれにせよ、ネーベルの作品をまとめて鑑賞できるとても貴重な展覧会。機会があれば、ぜひどうぞ!(私も、もう一度行きそうな予感。。。)

    2017.07.23 Sunday

    ベルギー奇想の系譜展 / Bunkkamura ザ・ミュージアム 

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       ベルギー奇想の系譜展を観に、Bunkamura ザ・ミュージアムに行ってきた。

       

       

       大変写実的なのに、描かれているのは不思議な生き物だったり、おそろしい光景だったりするボスブリューゲルの作品。これらの流れをくむ作品から、それらとどこか共通する奇想や幻想の世界を描いた後世の作品を500年にわたり追いかける展覧会。

       

       上の写真↑の絵「トゥヌグダルスの幻視」は、騎士トゥヌグダルスが3日間仮死状態にあったときに見た天国と地獄の様子を描いたボス工房作品で、日本初公開。こういった「奇想」が発展していった大きな理由に宗教的なバックグラウンドがあることを、今回の展覧会全体を通して再確認することとなったのだが、一方で、そういったバックグラウンドを持たない自分も、幼い頃、怖いもの見たさでこういった絵を時間を忘れてよく眺めていたなと、思い出したりもした。どの作品も、様々な形で想像力を刺激してくるので、普段とは違う頭の使い方を、時間を忘れて楽しむことができた。

       

       また、マグリットといった有名どころだけではなく、あまり出会う機会のない作家の作品にも出会えて、その意味でも自分にとっては大変意義ある展覧会だった。気に入ったのは、フェルナン・クノップフ「内気」、レオン・スピリアールト「堤防と砂浜」、ティエリー・ド・コルディエ「狂った森、No.1」、リュック・タイマンス「磔刑図」、ミヒャエル・ボレマンス「The Trees」など。とりわけ、スピリアールトとコルディエの作品は、どちらも表面上とても穏やかなのだが、その作品世界の中に没入すると、こちらに戻って来れなくなるのではと感じさせる不穏さを放っていた。(残念ながら?、しっかりこちらの世界に戻ってきてしまいましたが。。。)

       

       本当に久しぶりの美術館だったが、想像力フル回転で頭が少し軽くなったような。やはり、時々でも美術館には行きたいなと再確認することになった。

      2017.02.26 Sunday

      東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館

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         久しぶりに東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館に行ってきた。

         



         この美術館を訪れるのは、何と11年ぶり!。ゴッホのひまわりや東郷青児の作品で有名な美術館だが、今回は、「クインテット係泙沈韻虜邁箸燭」という企画展が面白そうということで、行ってみたのだ。

         

         ネットの説明によると、「本展は、「クインテット」(五重奏)と題し、約20年間の継続的な作品発表実績があり、将来有望な5人の作家たちを紹介するシリーズ企画第3弾で、川城夏未木村佳代子橋本トモコ堀由樹子横溝美由紀の近作・新作約70点を展示します。」ということで、女性5人の有望女性作家の作品を堪能することができた。


         とりわけ、企画展の冒頭を飾る橋本トモコと、中盤をしっかりと押さえる木村佳代子の作品が気に入った。橋本の作品は、イラストのように彩度の高い色と余白を効果的に使った構図が特徴。絶妙なバランスで画面に配置された花の絵を見ていると、絵からリズムが聴こえてくるようだ。

         

         また、作品の配置にも配慮がされており、部屋全体が一つの大きな作品を作り上げているようだった。

         


         もう一人気にいったのが、木村さんの作品。こちらは、花の絵のクローズアップで、作家が息を潜めながら丹念に書き上げていく様子が伝わってくるような、見る方も息がつまる緻密な作品。画面全体は静謐でありながら、花びらをじっとながめていると、葉っぱ同士がこすれ合う音や感触まで伝わってくるようだった。

         

         

         この対照的な二人を含め、「有望」作家さんの作品を落ち着いた雰囲気の中で味わえるとても良い企画展だった。ただ一つ気づいたことが。「有望」作家さんたちの生まれ年が、1968年、69年、71年の方々で、1968年生まれの私と同じ年代。作家さんはこれから花開くんだなと、サラリーマンの自分と比較して、芸の道の厳しさを感じつつも、なんだかうらやましいような気分にもなった。

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