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2006.03.12 Sunday

ウェブ進化論(梅田望夫/ちくま新書)

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     売れているらしいという書店での印象と、地下鉄でこの本を読んでいる人を何人か見かけたというだけで、購入して読んでみたが、最近ブログをはじめたばかりの私にも、今、インターネットの世界で何が起きているのか、自分がやっているブログとはどういうものなのかなど、頭の整理をするのに大変役立つ本だった。

     肝心な本の概要であるが、作者である梅田望夫さんのブログでも紹介されている茂木健一郎(脳科学者)さんによる書評が、素晴らしいのでそれを是非ごらんいただきたい。(梅田さんのブルグから見られます。)

     本の中のどの部分も、面白かったのだが、特に私の印象に残ったのは、グーグルとヤフーの違いの部分。

     『グーグルがゴールとして目指しているのは、「グーグルの技術者たち・・・(中略)・・・が作りこんでいく情報発電所がいったん動き出したら「人間の介在」なしに自動的に事を成していく」世界である。今はそれが未完成だから「人間の介在」を少しは我慢するが、基本的に極力回避したいと考える。ここがヤフーとグーグルの決定的違いである。』(ウェブ進化論/梅田望夫/ちくま新書)

     正にSFのような世界。しかし、例えば、グーグルが提供するアドセンスというサービスは、ウェブサイトの内容を自動的に認識し、その内容にマッチした広告を自動的に掲載するというもので、グーグルの上記のような「哲学」を反映している。
     そもそも、このような哲学を持って会社が運営されているということが、驚き。この本では、グーグルが自らのミッションを「世界の情報を組織化(オーガナイズ)し、それをあまねく誰からでもアクセスできるようにすること」としていることも紹介されている。凄い!!の一言。(世界政府のシステムを作る意気込みということらしい!!)

     もう一点、私が関心を持ったのが、マス・コラボレーションの話。リナックス、ウィキペディア、ソーシャル・ブックマーク等々、大衆の知を結集することで正しいものが創り得るのではないかというところ。作者は、この点についてはあまり掘り下げていない(というか、正にこれからの課題としているようだ)が、大変興味深いテーマである。例えば、直接民主主義というと、直接投票のような一回きりの意思決定が考えられがちのように思うが、例えば、リナックスやウィキペディア、さらには本書でも紹介されているアメリカ大領領選挙の予想など、一定の時間をかけていいものについては、不特定の無限とも思われる多数の人間が参加する中で、最もいい結論を導き出し得るとする考えは、これまたSFチックだが、なかなか魅力的だ。
     

    2017.10.15 Sunday

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